「フランダースの犬」を読んだのは小学校1年の時だった。
当時は相生町に住んでいて、家の前が「はいや文庫」という小さな本屋さんだった。
当時の遊びと言えば実に素朴なものでケンパをしたり、自転車に乗ったり、うちは陶器屋なので七輪の割れたのをもっと細かく砕いて石でたたいて粉末にして女の子と土団子を作ったりしていた。
あの頃は時間なんて考えることもないほどいっぱいあった。
その遊びの一つが「本」というわけで、なにしろ目の前にあるので実に長居をした。
朝から夕方までずっといたこともあったような。
立ち読みに疲れると木製の事務机の横木に腰掛けてずっと本を読んでた。
ある時震度4くらいのまぁまぁの大きさの地震があって大人はみんな家を飛び出したが、僕は気付かずにずっと本を読んでた。
机の下ならその方が安全だな、と父が苦笑いしながらいったのを覚えてる。
そのはいや文庫は小学校の3年くらいの時に移転してしまった。
今は前を通るとこれで本やさんができたんだなと思うくらい小さな店だ。
ガラス窓に「や」とだけ書かれた白い文字が残っている。
(12/09)
2009年12月09日 23:46
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投稿者 mqkqbhr : 2010年01月18日 07:34